TeX Live

提供: MacWiki
2009年2月7日 (土) 13:49時点における (トーク | 投稿記録)による版

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TeX Live は現在最もよく使われていると思われる TeX のバイナリパッケージ集である。

TeX Live 2008

TeX Live 2008 については、MacTeX のサイトでMac用インストーラ MacTeX.mpkg などが配布されている。このインストーラでは、TeX Live 本体のほか Ghostscript 8.63 および ImageMagick (Convert) 6.4.1、Latin Modern フォント、TeX Gyre フォントもインストールできる(「カスタム」で指定)。

ただし ASCII pTeX 関連はインストールされないので、pTeX が必要であれば別途ソースからインストールを行う必要がある。

MacTeX.mpkg がインストールするもの

TeX Live 2008 ディストリビューション本体

/usr/local/texlive/2008 にインストールされる。TeX Live 2007 がアンインストールされることはなく、2007と2008(あるいはそれ以降のバージョン)は共存可能である。 また、/usr/local/texlive/texmf-local という空のディレクトリが作成される。自分で追加したいマクロなどはここに置くとよい。今後配布される新しいバージョンのインストーラも、/usr/local/texlive/texmf-local の中身には触らない予定である。

各種GUIソフトウェア

/Applications/TeX に BibDesk、Excalibur、TeX Live Utility、TeXShop その他がインストールされる。また、/Applications/Utilities に i-Installer がインストールされる。

Mac 用ユーティリティ

/Library/TeX 内の4つのディレクトリ(.scripts, Documentation, Distributions, Root)に、様々なユーティリティがインストールされる。また、“TEX Distribution” という preference pane が /Library/PreferencePanes にインストールされる。

シンボリックリンク

/usr/texbin -> /usr/local/texlive 内の実行ファイルを含むディレクトリ
/usr/local/bin/texdist -> /Library/TeX 内のスクリプト

の2つのシンボリックリンクが作成される。次項のようにインストーラが PATH を設定してくれるが、自分で設定する必要があれば、/usr/texbin に PATH を通せばよい。

PATH および MANPATH の設定ファイル

/etc/paths.d/TeX (中身は /usr/texbin という1行)
/etc/manpaths.d/TeX (中身は /Library/TeX/Distributions/.DefaultTeX/Contents/Man という1行)

という2つのファイルが作成される。これらはそれぞれ PATH および MANPATH を設定するファイルである(ただし、Tiger 以前のシステム、および Tiger 以前のシステムからアップグレードインストールした Leopard では、この限りでない)。

TeX Live にpTeX を追加する

TeX Live には pTeX が含まれていない。pTeX が必要であればソースコードにパッチを当ててコンパイルすればよいが、全てを手動で行うのは中々に煩雑である。既存のスクリプトなどを利用するのが簡便だろう。

ptexlive の利用

TeX Live 2007 の場合、土村氏によるptexlive を利用すれば TeX Live + pTeX をインストールできる。オプションの指定などについては、動作報告を見て参考にするとよい。 TeX Live 2008 用の ptexlive はまだ公開されておらず(2009-02-05現在)、ptexlive をそのまま2008に適用することはできない。


e-pTeX 用スクリプトの利用

北川氏が e-pTeX 関連で提供されているシェルスクリプトを利用することで TeX Live 2008 に pTeX (e-pTeX) を追加できる。TeX Live 2008 のMac用インストーラ MacTeX.mpkg であらかじめ TeX Live 2008 をインストールし、tl08-compile-90124.14.tar.gz 内のシェルスクリプトを実行すればよい。

  • インストールされた platex (+ pbibtex) → dvipdfmx で日本語pdfが作成できることを確認している。ただし、upTeX、upLaTeX の方の動作については未検証である。

準備

MacTeX.mpkg で TeX Live 2008 をインストールする。また、 http://sourceforge.jp/projects/eptex/wiki/tl08 に示されている「必要なファイル」を揃えておく(ここでは全て ~/src に保存してあると仮定する)。

  • この際、.lzma ファイルを伸長する必要がある。環境によっては、MacPorts で lzmautils をインストールするなどの準備が必要かもしれない。

option ファイルの修正

cd ~/src
tar xzf tl08-compile-90124.14.tar.gz

~/src に option というファイルができるので、適当なエディタでこれを開き、

TL=/usr/local/texlive/2008
SRC=/Users/YourName/src
CFLAGS="-O2 -funsigned-char"
CONF_OPT="--without-xdvik"

と書き換え、あるいは追加する。“YourName”の部分は自分のユーザ名に。

  • (CFLAGS は検討の余地あり。また、xdvik のビルド中にエラーを吐いて止まったので xdvik をビルドしない指定にしているが、環境依存の現象かもしれず、これも要検討)

なお、Mac OS X 10.4 および 10.5 では、なぜか zcat コマンドが認識するファイル拡張子が .Z だけなので、bld1.sh 中の xdvik へパッチを当てる部分を

zcat $SRC/xdvik-tl08.patch.gz | patch -p1 &>/dev/null

から

gzcat $SRC/xdvik-tl08.patch.gz | patch -p1 &>/dev/null

もしくは

gunzip -c $SRC/xdvik-tl08.patch.gz | patch -p1 &>/dev/null

に修正する必要がある(ここでは --without-xdvik としているので、修正しなくても結果には影響しない)。

パッチ当て〜インストール

(カレントディレクトリは ~/src のまま)

./bld1.sh
...
make world done.
real	11m48.312s
user	9m34.788s
sys	1m41.548s
./Build:      309 binaries in /var/tmp/texlive-20080816-source/inst/bin.

(ここでパッチ当てとビルドまで完了。所要時間が表示される。)

./bld2.sh

(自動的に環境の設定が行われる)

sudo ./bld3.sh
...
*** Font setting ***

A. Fonts for utf/otf packages
    1: Morisawa OTF         2: Hiragino OTF
    3: IPA fonts            4: Kozuka   OTF
    5: Do not embed fonts
  This choice also affects xdvi fonts.
  Choose 1--5 >> 
...

(インストール)

上記のようにフォントの設定を聞かれるので、好きなものを選ぶ。Mac なら 2: Hiragino OTF が無難か。

設定

Intel Mac の場合、上記のようにすると pTeX関連のバイナリは /usr/local/texlive/2008/bin/i386-apple-darwin9.6.0/ にインストールされる。したがって、/usr/local/texlive/2008/bin/i386-apple-darwin9.6.0/ にも PATH を通す必要がある。

  • PPC Mac の場合にどうなるか、また、pTeX 関連ファイルも universal-darwin ディレクトリに置くべきかなどは未検討

また、日本語を通す bibtex コマンドが jbibtex ではなく pbibtex になっているなどの変更点があるので注意。

追加のマクロ(pTeX 用のもの)などは /usr/local/texlive/texmf-local/ptex/platex ディレクトリを作って、そこに置いておけばよい。